* OneLineNovelsFinishedProduct......一行小説完成品No.6〜No.10*


掲示板での「1行小説」を、完結した(と管理人が見なした)ものを6から10まで順に並べてあります。
もちろん、続きを書くのは全く構いませんのでどうぞご自由に。
掲示板とはまた違った雰囲気をお楽しみ下さい。



ハッピーエンド......From sai もけ様 大和

ある秋の夜長を持て余していたとき
金色(こんじき)のベッドに寝転がってみた夜空に
銀色の髪の少年は
流星と戯れる銀龍をみた
少年はたゆたう音楽と降り注ぐ流星、踊る銀龍に夢を見つけた。彼が幸せを運ぶ画家になるのは、ずっと先の、また別の話。。

Special Thanks Moke sama♪


永遠に......From sai 大和

失ったと思ったものが再び自分の手に入ったある日
渋谷の駅のトイレで
一匹の不幸な犬が死んだ
亡骸を抱きしめる温かい手に、犬は気付いた。
犬は永遠に消える事の無い永遠を手に入れた。人間が、天国と呼ぶ、永遠の幸福を。


キラキラ......From 大和 sai ロッタちゃん様

平成16年8月13日
爆音の響くライブハウスで
かつて歌姫と呼ばれた老婆が
フラダンスをしながら演歌を唄いだし
引きまくる若者たちの向こう、狂い踊る老婆は白くキラキラ光る世界を垣間見た。狂気の笑顔は涙で濡れた。

Special Thanks Rotta chan sama♪


パソコンの中のさよなら......From 大和 sai ロッタちゃん様

冬の、大きな落日が輝く夕暮れ
螺旋を描くアルゴリズムと0と1のバイナリが余すことなく並ぶデータの中で
ひとつの悪意を持つ「害虫」が恋をした。
そして、江ノ島を目指して飛んでいった。
数多の自分に似た微生物が漂う海という安息の中で、やっと自分の居場所を見つけた気がした。

Special Thanks Rotta chan sama♪


冷凍庫の中の真っ赤......From 大和 sai

さっき
ひとまず冷凍庫の中で
真新しい毛布に包まれた、誕生直後の胎児が
歌の様なものを歌った。







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