ヨウとユウ
　ＹＯＵとＹＯＵ
君と君…私と僕…僕と私…
　｢君｣の内一人が「私」であればもう一人の「君」は必然的に「僕」になる
　｢君｣の内一人が｢僕｣であればもう一人の｢君｣は必然的に「私」になる
　私は君…君は君…君は僕…僕は私…
　僕は私で私は僕で
　一人でも「二人」になれる
　でも二人なら「一人」になってしまう
　君が「ユウ」なら僕は「ヨウ」
　君が「ヨウ」なら私は「ユウ」
　｢君｣の望むままに、僕らは互いを数え切れないほど何度も取り替えたね
　僕は嫌そうな顔をしていたけれど、本当は嬉しかったんだよ
　本当は楽しかったんだ
　だって君になれるのは僕しかいなくて
　僕になってくれるのは君しかいなかった
　端から見た君がどんなだったかは知らないけど…
　僕には君以上に君以外に優しい人なんていなかったんだ
　今だってほら、君は僕の望みを叶えてくれようとしている
　だけど…
　僕は君に何をしてあげられるのだろう
　僕は君に何をしてあげられただろう
　僕の望みを叶えることで
　僕の望みを叶えた瞬間から
　君は大切な、必要な、ひょっとしたら全てを…
　亡くしてしまうかもしれないのに